電気分電盤~ブレーカーの仕組みと働き~

簡単に「電気」を説明!

私たちの暮らしに欠かせない電気。でも、意外に知らないことが多く、「アンペア」や「ボルト」や「アース」と聞くだけで「苦手!」と思ってしまう人も少なくありません。突然、電気が消えたら?電気器具でビリッときたら?住まいの電気のしくみを知っていれば、安全で迅速な対応が出来るはずです。このページでは電気を安全に無駄なく使うために、上手な付き合い方を紹介します。

簡単!分電盤の仕組みと働きとは?

家庭に送られてきた電気を各部屋に分配し、同時に、使いすぎや漏電による事故をチェックしているのが、玄関や勝手口に取り付けた「分電盤」です。
電気は、この分電盤内で、最初にアンペアブレーカー、次に漏電遮断器を通り、最後に配線用遮断器(または安全器)で各部屋の照明やコンセントなどの行き先(回路)に分けられます。
現在、家庭の電気ではアンペアブレーカーを省き、最初に漏電遮断器を通り、次に配線用遮断器、最後に照明などの負荷へと配線されているのが最も多くなっています。

『A:アンペアブレーカー』
契約アンペアを超える電気が流れると自動的に電気が切れるようになっているのが、アンペアブレーカーです。現在は無いですかね。
アンペアブレーカーにつながる配線を見ると、2本線のものと3本線のものとがあります。
2本線のものは100V用、3本線のものは100Vと200Vの両方の電気が使えます。
クッキングヒーター(IH等)など200Vの器具を使うには、後者の単相3線式システムにし、専用の屋内配線、専用のコンセントを設ける必要があります。
『B:漏電遮断器(漏電ブレーカー)
現在の家庭の主になっている最初のブレーカーで、家の中の配線や電気器具が漏電したとき、その異常をいち早く感知して自動的に電気を切るのが漏電遮断器です。
漏電事故や火災を防ぐ役割を果たしています。
『C:配線用遮断器
電気は分電盤からいくつかの回路に分かれて各部屋に行きます。
この回路の安全を守るのが配線用遮断器(あるいは安全器)で、1回路にひとつすつあります。
回路をいくつかに分けるのは、流すことのできる電気の量に限りがあるからで、その量は20アンペアが目安です。
回路を分けておくと、1回路で異常が起きても他の回路が利用できるなどのメリットがあります。

電気がつかない時は分電盤をチェックします

照明器具がつかなかったり、突然消えたりした場合、まず考えられるのが球切れです。
電球や蛍光灯、グローランプ(点灯管)のゆるみで消えることがあるのでチェックしてみてください。
ひと部屋全部消えたら、使用中の器具の故障やコードのいたみが原因でショート(短絡)を起こしたか、その部屋の電気を使いすぎたために配線用遮断器が切れたと考えられます。
家中が全部つかない時は、電気器具を一度に使いすぎてアンペアブレーカーが切れたか、漏電や電気の使いすぎによって漏電遮断器が切れたと考えられます。
いずれにしても、分電盤のチェックが必要です。
3種類か2種類のブレーカーの状態を見て、下の手順に従って対処してください。

電気が消えた

隣近所はついている

分電盤をチェック漏電遮断器の状態は?

切れていない

配線用遮断器の1つが切れている

切れた回路で使っている器具をコンセントから外し、配線用遮断器のスイッチを入れる

↓               ↓

  ついた           また切れた

                ↓

                電力会社か電気工事店に連絡

電気がよく切れるときは、契約アンペアを検討しましょう

器具が故障していないのに、アンペアブレーカーや、漏電遮断器がたびたび切れるようなら、電気の使う量が契約アンペアを超えてしまうことが多いということです。
エアコンや電子レンジ、アイロンなど大量の電気を消費する器具を同時に使わない工夫をしましょう。
それでも、切れてしまうようなら、生活の変化に従来の電気量が追いつかなくなっているということです。
基本料金がやや高くなりますが、契約アンペアを変えてみるのもひとつの方法です。

「A」「V」「W」って何?

電力(W)=電流(A)×電圧(V)です。
電流(アンペア)は、電線の中を流れる電気の量を言います。
電圧(ボルト)は、電流を流すための圧力です。
電力(ワット)は、電流によって単位時間になされる仕事率です。
電流(A)=電力(W)÷電圧(V)=1000(W)÷100(V)=10(A)になります。
※一般家庭は100Vか200Vが多いです。

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