障子紙の貼り替え方法(のりタイプ編)

のり付き障子紙の貼り替え方!

障子紙(のりタイプ)の貼り替え方法について紹介しています。1枚張りの障子紙は、曲がりやシワが出ないようにロールを平行に転がして貼っていくのがコツです。幅の狭い障子紙を何段も苦労して貼るより、1枚張りの障子紙で手軽に貼り替えましょう。障子の貼り替えは、まず古い障子紙を剥がすことからです。剥がし残りがないようにするのが、貼り替えを綺麗に仕上げる基本です。「障子紙剥がし剤」という便利なものもありますよ。

~ここがポイントです!~

①古い障子紙やのりは、剥がし残りがないようにしましょう。
②のりを付ける前に、一度転がしてみて曲がりやたわみがないかチェックをしましょう。
③貼り終わったら全体に霧吹き、乾くとピンと綺麗に仕上がります。

~1枚張りの障子紙の張り方はこうする!~

『①古い障子紙の桟の部分を濡らす』
スポンジに水を含ませて、桟の部分の紙を十分濡らし、のりが浮いてくるまで待ちます。
障子紙張り替え1

『②古い障子紙を剥がす』
端から破らないようにゆっくりと剥がしていきます。
ふすま紙張り替え2

『③桟を水拭きする』
よく絞った雑巾で、桟の部分の剥がし残りやのりを綺麗に水拭きして、よく乾かします。
ふすま紙張り替え3

『④障子紙をあて、位置決めする』
新しい障子紙を桟の上に置き、上端をセロハンテープで2~3ヶ所仮止めして障子紙を転がして広げ、曲がりやたわみがないかどうか確認しましょう。
ふすま紙張り替え4

『⑤巻き戻して、桟にのりを付ける』
平行に転がしきっちり巻き戻して、枠の外に置きます。
障子・ふすま用のりを桟の上に付けていきます。溶かしたのりを使う時は、のり刷毛(はけ)で桟を叩くようにのりを付けます。
ふすま紙張り替え5

『⑥障子紙を転がしながら張る』
のりが乾かないように巻いた障子紙を平行に転がし、桟に当たる紙を軽く押さえながら張り進めます。
ふすま紙張り替え6

『⑦桟の上、周囲を押さえる』
ジョイントローラーなどを使って、桟と障子紙をよく接着させます。
ふすま紙張り替え7

『⑧障子紙を切る』
張り終えて、のりが反乾きになったら、植込みブラシを当てて余分な紙を切り落とします。
枠に紙じゃくり(障子紙をはるための枠の溝)があれば、それに沿って切り、なければ内側6mmぐらい残して切ります。
ふすま紙張り替え8 ふすま紙張り替え9

『⑨全体に霧を吹く』
切り終わったら、霧吹きで全体にうすく湿らせて陰干しをします。
紙が乾くとピンと張った綺麗な仕上がりになりますよ。
ふすま紙張り替え10 ふすま紙張り替え11

~綺麗に仕上げるコツのコツ!~

①障子の張り替えは、湿度の高い雨の日がいいと言われています。しかし、霧吹きで全体を湿らせれば晴れの日でもOKです。多少シワっぽくても乾くとピンと張って綺麗に仕上がります。
②張り替えをする時は、障子を少し斜めに立てかけておくと作業しやすく、ロールの回転もスムーズにいきます。
③のりを溶いて使う時は、水で少しずつ薄めて良く混ぜ、濃さは重湯程度にすると張りやすいのりになります。
のり刷毛(はけ)を使う時は、桟全体にベタッと付けるよりも、桟の中央部にのりがのるようなつもりでやると、のりがはみ出したりせず綺麗に仕上がります。
ふすま紙張り替え12

~インフォメーション~

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