破れた障子紙を簡単に直す方法
破れた障子紙の簡単!補修方法について紹介しています。障子の破れは大きさによって補修の方法が違います。小さな穴なら半紙などを使い、(張り替えのときに余った障子紙があればベスト)表裏2枚張り合わせて補修します。大きな穴は桟の四角いマス単位で張り替えます。それ以上に大きな破れは、前面張り替えた方が綺麗です。桟が折れていたら、木工用ボンドを使って接着させます。折れた部分が無くなってしまったら、模型用などの角材を利用して補修します。接着剤が乾いたら、新しい障子紙に張り替えます。
~ここが重要です!~
①障子紙を張り替えたら余りを保存して補修に利用しましょう。
②桟が折れたら模型用の角材などを利用して補修しましょう。
~多き真穴は1マス切り取って補修する~
障子紙にちょっと穴を開けてしまうことはよくあることです。といって、全体の張り替えまでほったらかしにしておくのは見苦しいものです。穴が開いたらすぐに切り貼りをして直してしまいましょう。小さな穴は、表裏から紙を張って補修します。大きな穴は、桟に沿って1マス障子紙を切り取って張り替えると、補修紙の境目も目立たず綺麗に仕上がります。
「小さな穴の場合」
穴より少し大きめに好きな形に切った障子紙を2枚1組用意し、のりを付けて穴の表裏からはります。模様に見えるようにするのがコツですよ。
「大きな穴の場合」
1つのマス目ほどの大きな穴の場合、マス目のふちに沿ってカッターナイフで切り取ります。桟にのりを付けて、新しい障子紙をおき、マス目の桟の上で切ります。
『①桟に沿って切り取る』
破れた穴が1マス内なら、横にカッターナイフを当てて1マス切り取ります。
『②桟にのりをつける』
他の障子紙まで、はみ出さないように注意して、マスの周囲の桟にのりを塗っていきます。
『③新しい紙をのせる』
半紙判の障子紙を上にのせ、のりに接着させます。
『④紙をカットする』
地ヘラを桟に合わせて切ります。
~白木用クリーナーで桟を美しく綺麗にする~
日頃からハタキをよくかけ、住まいの洗剤で汚れが黒ずまないうちに拭いておくことが大切です。桟の汚れがひどいときは、張り替えのときに住まいの洗剤で念入りに拭くか、漂白効果のある白木漂白クリーナーで全体を拭きます。
障子全体に水をかけて洗い、そのまま日向で乾かしたりするのは、障子のゆがみのもとになるのでやめましょう。
~折れた桟は接着剤で固定する~
『折れた部分が残っている場合』
折れ口に木工用ボンドを塗って接着し、乾くまで糸を巻いて固定しましょう。
桟を折れたままにしておくと、障子全体のゆがみのもとになります。折れた部分が無くなったりしないうちに、すぐ直してしまいましょう。
折れた部分が残っていたら木工用接着剤を付けた後、糸を巻いて固定し、乾いたら外します。
折れた部分が無くなっていたら同じ太さの角材を購入し、切り口の角度が同じになるように桟と一緒にカットして、補強材にします。
『折れた部分が無くなった場合』
模型用などの角材で桟と同じ幅のものを用意し、折れた部分の長さに合わせて両端を斜めに切ります。折れた部分にあて、切断面をうつして糸のこで切断面が合うように桟を切ります。木工用ボンドで接着し、乾くまでセロハンテープで固定しておきます。