襖紙の貼り替え方【アイロンタイプ編】
ふすま紙の張り替え方法で、アイロンタイプのふすま紙張り替え方法について紹介しています。ふすまの枠を外すのが面倒という人に、簡単に張り替えできるのがアイロンタイプのふすま紙です。本ぶすまで枠を外さない張り替えや、板(戸)ぶすまの張り替えに向いています。アイロンの熱で紙に付いたのりを溶かすので、高温スチームに温度を合わせ、ゆっくりムラなく動かすのがコツです。ふすま紙を四方割し、それぞれ中央から外に向かってアイロンを動かします。
~ここが大切です!~
①ふすまを4分割し、順番にアイロンをかけていくとスムーズにいきますよ。
②アイロンは必ず「高温(スチーム)」にして、ゆっくり動かしましょう。
③枠に沿ってしっかり折り目を付けると綺麗に仕上がりますよ。
~アイロンタイプはこうする!~
『①枠にマスキングテープをはる』
枠にふすま紙が張り付いたら、アイロンの熱で枠を傷めたりしないようにマスキングテープを周囲の枠にはります。
『②引き手を外す』
引き手の上下の小さな釘をふすま用鋲抜きかニッパーでつまみ、引き抜きます。釘がつまめない時は、インテリアバールを差し込み、金づちの柄などをあてて、テコの原理を利用して浮かせます。
その後引き手を元に戻すと、釘の頭が浮きます。抜いた釘はなくさないように袋に入れておきましょう。
『③ふすま紙を広げ、アイロンをかける』
ふすま紙を表面にし、ふすまの上に乗せて位置を合わせます。アイロンを「高温(スチーム)」にセットして、ふすま紙がずれないように中央から十字にアイロンをかけ、ふすまを4分割し、それぞれ中から外へ向かって、枠までかけ残しがないようにアイロンを動かします。
アイロンは常に先端を動かすことです。
※逆方向や横向きに使用すると、接着不良の原因になります。
『④枠に沿って折り目を付ける』
アイロンの先を枠に沿ってゆっくり動かしてきめ込み、ふすま紙に折り目を付けます。
『⑤余分な紙を切る』
枠に沿って地ヘラをあて、余分な紙をカッターナイフで切ります。
カットの仕方は、本ぶすまの場合はカッターナイフの刃を下に向け、板ぶすまの場合は刃を枠に向けて切るのがコツです。
『⑥再度、アイロンをかける』
仕上げに、アイロンを全体にかけます。特に枠の内側の周囲は念入りにかけましょう。
『⑦引き手に切り込みを入れる』
引き手部分を手でなぞって輪郭を取り、カッターナイフで十字に切り込みを入れます。
『⑧引き手を付ける』
引き手の上下に釘を打ち込みます。最後に釘締めを使うとうまく打ち込めます。
釘は頭がほんの少し出ているくらいに打ち込んでおくと、次回の張り替えの時に外しやすいですよ。