【かんな】や【のみ】の使い方
このページでは、かんな、やすり、のみの使い方(削る磨く道具編)を紹介しています。微妙な寸法を合わせる。下地の調整をする。仕上げをする。そのための「削る」「磨く」作業は、派手さはないものの大事な仕事です。ここで手を抜くかきちんと行うかで、出来映えが大きく違ってきます。
~まずは鉋(かんな)の使い方を覚えてみましょう~
かつては「のこぎり」「かなづち」と並んで大工道具の代表格でしたが、最近では、工場で加工された木材がほとんどなので、プロでも限られた場面でしか使わなくなりました。
それでも、角材の角を削る面取りなどには必要です。私も安い物ですがひとつ持っています。
『①かんなで削る』
「かんなは腰で削れ」というように、両足をしっかり前後に開き、腰を落として、からだごと手前に引くように削ります。
平面を削る時は両手を使い、木端や木口を削るときは片手で木を押さえながら削ります。
左:「平面削り」、右:「木端、木口削り」
『②刃を調整する』
刃の扱い方は、抜く時は台の頭部の両端を交互に叩き、差し込む時は、刃を打ち込んだら、裏金を叩いて刃の出方を調整します。
左:かんなの刃の抜き方、中:刃の差し込み方、右:裏金の差し込み方
『際かんなの使い方』
普通の平面を削るかんなとは違い、凹み角(奥隅)と平面を削れるかんなです。
いわゆる面取りと逆ですね。
柱の隅や、長押、鴨居の隅などを削る時に便利です。
刃の出し入れは普通のかんなと同じです。
~やすりの使い方です~
やすりには、鉄工やすり(金属用)と木工やすり(木工用)の2タイプがあります。
使う用途によって使い分けましょう。
1箇所だけ熱心に削って、削りすぎということがないように、全体の削り具合を見ながらかけていくと綺麗に仕上がりますよ。
両手を使って、押す時に力を入れます。
~ハンドサンダーの使い方です~
底面に サンドペーパーを巻きつけて使用します。
サンドペーパーを手でこするより、広い面に圧力を加えることが出来るので強力です。
サンドペーパーの番手を換えれば、粗削り用にも仕上げ用にも使えます。
左:サンドペーパーを取り付ける、右:広い面が均一に研磨できる
~サンドペーパーの使い方です~
アマチュアにはもっとも手軽で使いやすい研磨ツールです。
粗さは色々あり、研磨するものや用途によって選びます。
大きな番号ほど細かくなっていき、家庭の木部の調整なら、150~240番のうち3タイプくらい用意しておけばいいでしょう。
~サンディングブロックの作り方~
手で直接 サンドペーパーを持ち、広い面をかけるには限界があります。
あまった木片にサンドペーパーをくるんで、サンドブロックを作ると便利です。
効率よくかけられ、その上疲れも少なくてすみます。
また、ホームセンターで、すでにブロックになった サンドペーパーも売っているので利用してみてもいいですね。